晃和軒(日光)~ファイナル!~
ついにこの日が来てしまいました。
我が胃袋の安住の地、日光の名店 ”晃和軒” が45年の歴史を閉じる前日の3月30日(月)、ファイナルチャレンジに行ってきました。
激混みを予想し、このために13時~14時の1時間の休暇(12時~13時までは通常の休憩時間なので実質2時間)をとり駆けつけました。
(職場には一応、どうしても外せない用事を片付けるためのように装い休暇を。ま、本当にどうしても外せない用事なんですけどね。)
が、多少予想はしていたけどその予想どおり、13時ちょい過ぎの到着にもかかわらず、外待ち2名様が。
その2名様に接続し、じっと待ちます。
ここに到着するちょっと前まで降っていた雪まじりの雨が、オヤジさん愛用の出前マシーン、ヤマハメイトを冷たく濡らしております。まるで別れを惜しむ涙のように。
13時20分頃、店内カウンターに案内されました。
カウンターに貼られた心温まる数々のメッセージ。
これまではオヤジさんとオバチャンの2人体制だったけど、尋常じゃない閉店特需からか、息子さんと娘さんと思しき2人が店を手伝っております。
ラストになるこの日のメニュー、何にしようか随分迷いました。
この食事が人生最後の食事だとしたら、俺は何を食うか?、くらい大袈裟に考えて出した答え、それは、
カレー半チャーハン&五目味噌ラーメン!
カレーチャーハンは俺お気に入りのメニューなんで、最後に味わっておきたい。
でも麺類も食べたい。
ならばチャーハンはハーフで、麺類は「雷ラーメン」以外で食べたことのない味噌味にして、しかも普通は頼まない五目にと、鉄板&冒険メニューにしてみた。
その最後のメニューを待つ間、何組かのお客さんが晃和軒の扉を開けては「ごめ~ん、もう材料がないから今日はムリ~」と、オバチャンに断られていた。
店内の常連さんとオバチャンの会話によると、ここ数日は開店時間の11時15分を大幅に前倒しし、10時30分から営業していたようで、かなり体もこたえていたようだった。
閉店前日となるこの日、かくして俺が最後の客となった。
最後のカレー半チャーハン
心を込めていただきます!
ウメェ~!
初訪から何度食ったであろう、カレーチャーハンを味覚と記憶に刻み込むようにモグモグ。
そして最初にして最後のメニュー、冒険をした五目味噌ラーメン
ゆで玉子は結局1個入ってるし。板東英二ならさぞ喜ぶだろう。
茹でニンジンが花柄に型抜かれているけど、この型抜きニンジンて晃和軒では五目ラーメンにしか使い道がないだろうに、なんという贅沢。
では味噌味のラーメン、心を込めていただきます!
やっぱこの麺は醤油がベスト、だけどウマし!
チャーシュー
晃和軒にしては珍しく、端にけっこう脂身があってウメェ~!
嬉しいオマケも付いてきました。
チャーシューの端っこ、ラーメン二郎だったら「端ブタ」と呼ばれる部分ですね。
味シミシミでウメェ~!
ただ一つ残念だったのが
ひそかな楽しみ、オバチャン特製の漬物。
相当忙しいからか、漬かりが浅かった。
でも、こういった経験もなかなかできまい。
この日この時間に来た客にしか経験できないということで、これもイイ思い出にしましょう。
カレーチャーハン・五目味噌ラーメンをズビズバ食べ進め、いよいよ食べ終わろうかという頃になると、俺の頭の中に薬師丸ひろ子の「セーラー服と機関銃」が鳴り響いてきた。
♬ さよならは別れの言葉じゃなくて 再び逢うまでの遠い約束 ♬
♬ 夢のいた場所に未練残しても 心寒いだけさ ♬
♬ このまま何時間でも食べていたいけど ♬
♬ ただこのまま冷たい頬を 温めたいけど ♬
(一部シャドウオリジナルの歌詞あり)
オヤジさん、オバチャン、ごちそうさまでした!
そして45年間お疲れ様でした!
名残惜しい気持ちでお勘定。
店を出る時も、頭の中でセーラー服と機関銃が鳴り響いて止まない。
♬ さよならは別れの言葉じゃなくて 再び逢うまでの遠い約束 ♬
だからあえて言おう、
さよなら、晃和軒!
シャドウと晃和軒、短くも濃密な7か月の軌跡
令和元年(2019年)の8月に出会ってから今回で10回を数えた晃和軒詣で。
過去記事を一挙放出して、晃和軒とのお別れといたします。
▼衝撃を受けた1回目
▼カレーチャーハンにハマることになった2回目
▼ちょいと冒険してみた3回目
▼ ”雷” メニューをコンプリートした4回目
▼ラーメンとカレーチャーハンが最強と確信した5回目
▼丼物もイケることがわかった6回目
▼満を持して妻に紹介するも、あまり喜ばれなかった7回目
▼カレー味のメニューはやっぱり美味しかった8回目
▼基本に立ち返った9回目