太郎山・小太郎山・山王帽子山(日光)
※長い(写真が多い)記事なので、山好きじゃない人やシャドウさんのファンでない方はどうぞスキップしてください。
8月28日(土)の山行は、奥日光。
光徳駐車場を起終点に裏男体を周回して、太郎山・小太郎山・山王帽子山を歩きます。
地図上の左回りを選択して。
まずは光徳駐車場から国道120号方面へ。
国道120号よりだいぶ手前で裏男体林道へ左折。
木漏れ日の林の中、退屈な舗装林道を進みます。
ヤマップの活動日記などを見ると、殆どの方が今回シャドウさんがチョイスした左回りとは逆の右回りを選択しているようですが、最後に長くて舗装の林道を歩くのはイヤなので、左回りを選択したワケなのであります。
いわゆる駐車場には10台くらい停められるスペースがありますが、路肩など含め20台くらい停まっています。
まだ8時前だというのに、みなさんお早いこと。
(ここに停めた人は、大真名子山とか女峰山あたりに行くのでしょうね)
ここから先は車は進入できません。
昔は志津乗越まで行けたのに、今や裏男体の山々に行きづらくなってしまいましたね。
林道脇には可憐な花が。
はじめ興奮して写真を何枚も撮っていましたが、この山行の終始、この花はどこでも見ることができました。
さらに裏男体林道を進むと林が途切れ、男体山の裏側が姿を現します。
一般車両が入れないのに結構立派な橋が整備されていますよ。
さらに進むと、太郎山方面と大真名・小真名・女峰方面の分岐に到着します。
ここを左折して太郎山方面へ。
スタートから約1時間20分、退屈な舗装林道を歩いてきましたが、ここからいよいよ山に向かって登っていくことになります。
と、その前に明治のヴァームをチャージ。(全くもってアスリートじゃないけど)
これまで約4か月に渡り毎週山歩きをしてきたシャドウさんですが、筋肉がついてきたせいもあるにせよ、2か月ほど前に体重がマイナス2キロになってからというもの、そこから一向に体重が減らないので、不本意ながら科学(生物学?)のチカラを頼ることにしてみました。
きっと今日は、自身のカラダに貯め込まれた脂肪がエネルギーとなり、これまで以上に消費されるに違いありません。
分岐からは太郎山林道を進みます。
まだ林道だけど、舗装よりは未舗装のほうが身体に優しいからスキ♡
太郎山林道を歩くこと約15分、太郎山への登山口が現れます。
林道から見てここをUターンするような形で、いよいよ登山開始となります。
直後はこんなカンジ。
日光の山らしさがあって、初めて来た山のようには思えません。
(正確に言うと15年くらい前に来ていますが、ほとんど記憶にございません)
しばらくすると、これから向かう太郎山が姿を現します。
右肩が太郎山、左肩が小太郎山です。
標高が高い奥日光だからか、早くも秋の気配が。
第一発見キノコ。
(この後も数々のキノコがありましたが、しゃがんで撮るのが辛いのでやめました)
さらに進むと展望が開ける場所もあり、大真名小山・小真名小山・女峰山が見えてきました。
右が大真名子山、中央が小真名子山、左が女峰山ですね。
視線を右に向けると、
このあたりになると結構な急登で、ふり返って写真を撮るのも内心ビクビクしながらです。
岩登り的な場面も。
これ、カメラを上に向けているから斜度感がありませんが、ロープを少し頼ったり、両手も使ってしっかり3点支持を意識しないと危ないです。
そんな急斜面に咲く花。
急斜面の山側ゆえ顔のそばに咲いているので、しゃがむ必要なく直立したまま撮れました。
本日のチンサブポイント。
急斜面の薙を横切ります。
めちゃめちゃ急なザレザレ斜面です。
今思い返してもチンサブです。
ビビリながら横切って大きな岩の向こうで一息つくと、
表札くらいの大きさの板に「新薙」と書かれたのが打ち付けられていました。
ほっと一安心も束の間
もう一度薙を通過し、ふり返っての画。
そして3度目の薙を通過。
ここは比較的足場があって楽でした。
薙を通過した後、少し登ると花畑に到着。
花畑と名前はついていますが、元の噴火口だそうです。
スタートからおよそ3時間20分が経過していました。
最初のピーク、太郎山はもうすぐそこです。
だけど腹が減ってしまったので、ここで炭水化物チャージ。
シャドウさんの特製おにぎりウメェ~!
花畑の周りを囲うフチは荒々しい岩です。
かつて火山だった証でしょうかね。
花畑を通過し、太郎山へ最後の急登。
いくぞっ!
と気合を入れるほどもなく、すぐに太郎山頂に。
標高2367mは、今季最高地点かな。
(向こうには会津の山々、燧ヶ岳なんかが見えますよ)
山頂では先客1名様がご飯を食べていました。
ここからの眺めはこんなカンジ。
眺望の邪魔をしているのがこれから向かう小太郎山ですね。
太郎山頂にはすぐに別れを告げ、次なるピーク小太郎山へ。
結構な瘦せ尾根を歩いていくと、小太郎山頂が見えてきました。
お客さんの姿もハッキリと捉えることができます。
痩せ尾根にドーンと鎮座する岩を乗り越えていきます。
剣ヶ峰でした。(巻き道もあったようです)
太郎山から10分ちょい
小太郎山に到着。
先客2名様が身支度をして太郎山方面に向かっていきました。
山頂はそこそこの広さ。
撮影スポットであろう山名板から遠のいて、休憩&パワーチャージとしますか。
ここではカップラーメンを。
唐辛子パワーで脂肪燃焼を促進させようという魂胆です。
小太郎山頂は360度パノラマビューを満喫できます。
一番高い山が日光白根山で、その下というか手前が日光湯元スキー場。
ラーメン食ったら山王帽子山に向けて出発。
太郎山・小太郎山の険しさ荒々しさは一気に鳴りを潜め、穏やかな登山道に。
岩を包み込むおもしろいコケ? コケじゃないな。
登山道の傾斜も常識的な斜度になってきたので、しゃがんで撮影する余裕も生まれましたよ。
小太郎山から一旦鞍部に降りて~の、そこからまたひと登りし~ので、
山王帽子山に到着。
山頂からの眺望はよくないです。
木々の切れ目からわずかに覗く戦場ヶ原方面を1枚撮って、すぐ通過しました。
あとはスタート地点の光徳駐車場に向け、下るだけの消化試合です。
山王峠に出たら少しばかり川俣方面に進み、
切込湖・刈込湖からの遊歩道に合流します。
山ヤさんでなくても歩けそうな整備された遊歩道といった印象です。
が、ここから更に高度を下げますと、
いつしか木道は無くなり、
普通の山林のようになり、
ついには岩ゴロゴロの立派な登山道へと変貌しました。
高度が上がるにつれ険しくなるのが普通だと思っていたシャドウさんは、なんだか可笑しくて一人でニヤニヤしながら歩いていました。
今季最高(累積標高)・最長(距離・時間)の山行となりました。
このくらいの強度だと、翌々日まで筋肉痛が残るんですね。
山行を終えて感じたのは、やはり左回りで正解だったな、ということ。
右回りは最初はいいけど、太郎山からの急降下と、その後の疲れ切った身体で長~い裏男体林道歩きが最後に待ち受けていたかと思うと、長い林道歩きを最初にやっつけてしまったのはナイスだったと思います。
食事なんかもキライな物から先に食べるシャドウさん、山行ルートの組み立て方も同じなんだなぁ~としみじみ納得したのでした。