女峰山・帝釈山・小真名子山・大真名子山(日光) ~表日光連山4座縦走~
※ホント長いので、山 or シャドウ好きの方以外はスルーしてください。
2日(土)は、当初茶臼岳を中心に那須の山々をめぐる予定でしたが、当日朝の天気予報ではどうやら風が強いみたい。
紅葉具合がイイらしいから残念だけど、那須は風を遮る木々が殆どないので、急遽予定を変更し、風がそれほど強くない予報の奥日光へ向かいました。
さて朝6時、裏男体の梵字飯場跡に車を停めて、女峰山~帝釈山~小真名子山~大真名子山の周回に出発です。(予想外に車が少なく4台目でした)
駐車場から退屈な裏男体林道を歩きます。
上の写真に小さく写る先行者に追いつき「おはようございます!今日はどちらまで?」と声をかけると、意外にも男体山までと。
光徳に車を停めてきたということなので非効率なルートと思いましたが、裏側から男体山に登って表側の中宮祠まで下り、そこからバスで光徳まで戻るつもりなのかもしれません。
(だとしたら ”目から鱗ルート” なのでパクらせてもらいます)
この道中は先日太郎山に登ったルートと一緒なのですが、
その時に咲いていた白い花、その紫バージョンが咲いていましたのでパチリ。
裏男体林道から太郎山への分岐。
写真奥へと進むと太郎山方面ですが、ここは道なりとなる写真右の志津方面へ。
太郎山との分岐から30分、スタート地点から約1時間で、志津峠に到着。
奥が進行方向の女峰山方面、左方向が大真名子山方面(今日最終的に左からここに下ってくる)、右方向が裏側から男体山に向かう道となります。
志津峠からは下り基調の未舗装路になります。
後ろからパタパタと音がすると思ったら、トレイルランナーさんでした。
進行方向右、南西方向を見ると男体山の裏側が。
いつも見ている男体山を真後ろから。
志津峠から歩くこと10分くらい?ゲートを乗り越えます。
その昔はここまで車で来ることができまして、その昔女峰山に登る時は、このゲートの手前に車を停めたのが懐かしく、自分事ながら羨ましくも感じます。
本来ならこのへんで女峰山が見えるはずですが、
山頂に雲がかかっていてその姿を見ることはできません。
でも台風16号が残した風が、その雲をきっと取り払ってくれるに違いありません。
しばらくすると、富士見峠と女峰山の分岐が。
ここから林道をそれ、右の女峰山方面への下りとなります。
なんとここまでスタートから2時間も林道を歩いてきました。
笹に覆われた林の中をどんどん下ります。
志津まで車で入れた時代はここが女峰山の主要ルートだったのだろうけど、今や女峰山は霧降からがメインになってしまったため、あまり人が入っていないように感じます。
しばらくすると沢に到着、横断します。
ここは荒沢川の源流だと思います。
沢を横断した先が「馬立」という場所。
ここから女峰山に向けた登りが始まります。
このへんで女峰山が姿を現しました。
シャドウさんの読みどおり、雲が取り払われてきました。
馬立は南北に位置する荒沢と、北北東から下りてくる唐沢の合流点なのですが、
馬立から先は、その唐沢を右に見下ろしながら、唐沢沿いの樹林帯を北北東に登っていくことになります。
まるで道標のように、このコンクリート杭が登山道にたくさん打ち付けられていました。
しばらくすると、今度は唐沢を右に横断することになります。
横断してまた登りに。
2,000mを越える場所なのにシャブジャブ水が湧いていて、スゴいですねぇ。
この上流でオシッコをしている人がいないことを祈って、顔を洗ってリフレッシュしました。冷たいっ!
さらに登りますと視界が開けて、
荒々しい女峰の姿があらわになりました。
シャドウさん的に女峰山と言ったら、この印象が強いですね。
また林の中に入り少し登りますと、
スタートから3時間30分、唐沢避難小屋に到着します。
ここでエネルギーチャージということで、
シンプル梅おにぎりを半分パクリ。
唐沢小屋から先の樹林帯をまた登ります。
木々の間から女峰山が見えるから、テンションがキープできますね。
すると、ここまで左にあった唐沢に出ます。
今度は唐沢を左に向かって横断します。
横断したら、山頂に向けて最後の上り。
と、その斜面の大きな岩には「追悼碑」のプレートが打ち付けられていました。
19歳という若さで命を落とした鈴木さんに合掌です。
唐沢小屋から30分、山頂に。
スタートから4時間ということは、霧降から登ったほうが女峰山頂に到着するのは早いけど、この日ここまでのうち2時間は林道歩きでしたから、裏男体から登ったほうがラクっちゃラクですし、荒々しい女峰をより強く感じることができるかもしれません。
霧降から登って、赤薙を越えてからずっと女峰山を眺めつつ、だんだん山頂が近づいてくる感じも捨てがたいですがね。
期せずして今シーズン3回も女峰山に登ってしまいました。
南西方向。
右手前から、これから目指す小真名子山・大真名子山と、この日は登らない男体山がクッキリと。
この日は女峰山は通過点にすぎないので、早々に帝釈山へ向けドロップイン。
と、意気揚々と向かうつもりが、急降下の痩せ尾根に一瞬ビビる。
少し進んでふり返っての女峰山。
尖がっててカッコイイ。
この山容のほうが登った感触にマッチしますね。
かつて一度だけ、女峰山から帝釈山に向かったことがありますが、
こんなんだったっけ?と思うほど切り立った痩せ尾根で、山に来た感がハンパないです。
女峰山から約20分で帝釈山に到着。
印象としては一里ケ曾根くらいの広さで、女峰山頂よりも広く、人も少ないのでゆっくりできる場所だと思います。
女峰山頂が激混みな時はこっちまで足を延ばすのが吉ですよ。
ということで、予定どおりここで昼メシ。
前回のスーパーカップからさらにグレードアップし、カップ麺の王道にして王様のカップヌードルBIG、ウメェ~!
そして本日のフルーツは、長丁場を意識してのバナナでございます。
飯を食ったらすぐ行動。
帝釈山から西に位置する小真名子山に向け、下ります。
帝釈山の西側斜面は荒れてますね。
やたらと倒木が登山道をふさいでいるし、道自体も浸食されています。
まぁここはあまり人が通らないでしょうから、仕方ないですね。
40分ほどで富士見峠に到着。
そのまま進んで小真名子山に登りますよ。
最初は岩がゴロゴロした緩やかな上りです。
すぐに視界が開け、ガレガレ・ザレザレの急斜面が登場します。
ま、急斜面の登りが大好物なシャドウさんにとってはヨダレもんです。
こういう所って一見ハードに見えますが、足の置き場に自由度があるので、意外と楽に登っていけるんです。
少し上ってふり返ってみると、
さっき下ってきた帝釈山の雄姿が。
女峰山から行くと単なる小ピークですが、女峰の反対側から見ると立派な山です。
小真名子山頂に向かうガレガレ・ザレザレ斜面を登りきって~のふり返り。
登山ってヤツは一歩一歩の小さな歩みの積み重ねですが、気がつくといつの間にか相当な距離を進んでいる、そういうところが好きです。
このへんでザレザレ・ガレガレ斜面を右に逸れ、林の中に入っての登りとなります。
最初間違ってさらに急斜面となるガレガレ・ザレザレ斜面を登ってしまったところ、岩に×印がついていたので慌ててここまで戻りました。
そのまま行けば行けたけど、急斜面すぎて落石を発生させてしまう危険性が高いであろうことから、林の方向に仕向けているのだと理解しました。
その林の中はゴツゴツしたデカい岩の斜面。
こういう上りも嫌いじゃないです。
この先、先ほどのガレガレ・ザレザレ斜面にまた合流し少し登りますと、
巨大な電波反射板がある山頂と思しき場所に出ます。
この反射板は川俣とか川治の方向に向いているように感じましたが、合ってますかね?
ここから北西に太郎山が見えます。
太郎山から小真名子山を見た時、この反射板が印象的に映りましたね。
ほんの少し水平移動しますと、小真名子山頂。
山名板越しの帝釈山(左)と女峰山(右)がいいカンジです。
これから向かう大真名子山。
ここで、唐沢小屋で食べた残り半分のおにぎりを食べて、エネルギーチャージ。
ということで、下ります。
まばらにではありますが、色づき始めてますね。
そしてこちら側の登山道も例に漏れず荒れてます。
すれ違ったトレイルランナーさん、「登りずれぇ・・」とため息をついていました。
小真名子山と大真名子山の鞍部、タカノ巣まで来ました。
ここから先が、この日最後の登りとなります。
ということで、ここでヴァームをチャージ。
最後のひと登り、俺の潤沢な体脂肪をエネルギーに変えてくれよ。
大真名子山への登りは、ずっとこんなカンジの樹林帯。
簡易道標がしっかりしているので迷わないけど、それが無ければ荒れていてわかりにくいルートです。
しばらく登ると平坦になりまして、
急に視界が開け、日光市街とその先が見渡せる場所に。
さらに平坦地を進みます。
思いっきり崩れていて道幅はごくわずか。
これ、あと数年で崩れてなくなっちゃうんじゃないのかな?
さらに平坦地を進むと山頂になります。
手前の岩をチョットだけ登れば貼り付けてあるプレートみたいなのも見えて、何者なのかが判明するのでしょうけど、もうそこまでの気力はありません。
(この翌日に大真名子山~小真名子山を歩いたYP先輩は、あの聖徳太子みたいな銅像との2ショット写真をしっかり撮っていました。)
ここで満を持して、ギョニソータイム!
ウメェ~!
タンパク質が疲れた筋肉に染み込んでいくのが・・・、わからないけどそんな感じがします。
ここまで来て、やっと男体山や戦場ヶ原が見えるようになりました。
最後の1本、500㎖ペットボトルをザックのポケットに入れ、下るとします。
すぐに現れる急降下のハシゴ。
ここを下る時、枝にザックを引っかけてしまい、ペットボトルが谷底へとサヨーナラ・・・。
あ~またやってもうた~。
けどあとは下るだけだから、ま、いいか。
NOウォーター状態で志津峠の間近まで。
このへんから斜度は緩やかになります。
きっと志津峠はすぐそこです。
と思いきや、緩やかな斜度のまましばらく道が続きます。
大真名子山は銅像好きなのでしょうか、志津峠から登ってくる登山者を睨みつけるような銅像が。
いやぁ、やっと志津峠に着いた。
朝ココを通り過ぎて、女峰山方面に向かった時にも見た光景です。
安堵感に包まれつつ、非常用にザックに入れているゼリー飲料で水分補給。
さすが大塚製薬の製品、生き返りました。
ここからは約1時間かけ、裏男体林道を歩いて駐車場の梵字飯場跡に戻るのみ。
この1時間が長かった。
でも右回りで登っていたら、最後女峰山を下りた後、馬立から梵字飯場跡まで2時間ほど歩いていたかと思うと、1時間なんてチョロイもんだと言い聞かせてフィニッシュしましたとさ。
この日の記録
所要時間10時間23分、距離21㎞、累積標高差1,846mと、3要素全てが今季最高となりました。
累積標高差で言うと、須走ルートで富士山に登るのと同じくらいです。
(それだけで単純に比較はできませんが)
これだけ負荷をかけても翌日以降、疲労感は残ったとは言え筋肉痛らしい筋肉痛にはならなかったし、いよいよ身体が仕上がってきちゃったかもね。
(この日は長丁場を見越し、ストック2本を駆使したのが幸いしたのかもしれません。)