令和元年 相馬野馬追
前から見てみたいと思っていた「相馬野馬追」。
相馬中村神社(相馬市)、相馬太田神社(南相馬市原町区)、相馬小高神社(南相馬市小高区)の三妙見神社を所縁とする騎馬隊が南相馬市の雲雀ヶ原祭場地に集結して行われる、鎌倉時代から続く世界最大の馬の祭典だ。
俺にとって初めてとなる相馬野馬追は、7月27日(土)28日(日)にかけ、フミさんとコシやんと3人で行ってきた。
「宵乗り」(7月27日)
「宵乗り」とは、一般的に言う「宵祭り」とか「前夜祭」なんでしょうね。
双葉食堂でウマいラーメンを食ってから雲雀ヶ原祭場地へ。
しっかし暑いっ!
野馬追に行ったことがある人にその感想を聞くと、1番目に「暑い」、2番目が「スゴい」だったけど、マジで暑い。
そんな雲雀ヶ原祭場地には14時から始まる「宵乗り競馬」に向け、続々とお馬さんたちが集まってきています。
(Fujifilm X-T1 & XF100-400mm)
カッコイイ~!
こんなおじいさん(失礼!)もシャキッと馬に乗っているし、中学生くらいの女の子も馬を手なずけて乗りこなしている。
なんなんだこの地域は。
「宵乗り競馬」が始まった。
(Fujifilm X-T1 & XF100-400mm)
最終コーナーを立ち上がり~
ホームストレートへ!
(Fujifilm X-T1 & XF100-400mm)
迫力あるぅ~
コントロールラインを通過し、ゴール!
(Fujifilm X-T1 & XF100-400mm)
こんな感じで何レースかが行われました。
レースを終えた馬はコントロールラインに戻り、
(Fujifilm X-T1 & XF100-400mm)
着順札を審判からもらいます。
1番札(だと思う)をゲットした騎手、
(Fujifilm X-T1 & XF100-400mm)
やり切った男の顔はイイ表情してるね。
馬場内部の芝生地には、たくさんの馬が集結していた。
(Fujifilm X-T1 & XF100-400mm)
思い思いの衣装を身に纏い、こんな暑さなのにそれを微塵も感じさせない、まさしく騎馬武者だね。
「本祭り」(7月28日)
本祭りは「甲冑競馬」と「神旗争奪戦」が行われる。
(RICHO GR)
10時の号砲とともに、この道を通って会場の雲雀ヶ原祭場地へ続々と騎馬隊が入場してくる。
今日も暑いゼ!
(RICHO GR)
プハ~!
今日はコシやんが運転手だからダイジョウブ。
サンキュー、コシやん!
号砲からややしばらくして、騎馬隊がやってきた。
(RICHO GR)
(RICHO GR)
(RICHO GR)
あまりに馬が多くて感覚がマヒしてきた。
祭場地はお客さんでビッシリ。
(RICHO GR)
暑い中ご苦労さんです。
馬もイッパイ集まってきだどぉ~
(RICHO GR)
こんな暑くて馬ダイジョウブか?
小高い丘の上では神事が執り行われていた。
(RICHO GR)
クソ暑い中、ここだけが静寂に包まれています。
甲冑競馬が始まりました。
(RICHO GR)
(RICHO GR)
昨日の宵乗り競馬と違って、甲冑に身を固めた騎士が大きな旗をなびかせての競争です。
面白いのが、この旗が折れた騎手はたとえ1位でゴールしても失格になってしまうのだ。
それだけお作法が重んじられている祭典なんだろうな。
昨夜降った大雨で馬場はかなりぬかるんでいた。
(Fujifilm X-T1 & XF100-400mm)
走り終えた騎手はことごとく顔にドロを被っている。
スタートからゴールまでトップを快走できれば大丈夫なんだろうけどね。
こちらの騎手も。
(Fujifilm X-T1 & XF100-400mm)
でもやっぱりやり切った顔はイイ!
顔についた泥は戦士の勲章だ!
宵乗り競馬同様、着順札を審判席でもらいます。
(Fujifilm X-T1 & XF100-400mm)
出場者としてこれ以上ない栄誉なんでしょうね。
さ、いよいよ祭りのクライマックス、神旗争奪戦が始まります。
(Fujifilm X-T1 & XF100-400mm)
各々ベストポジションを探って待機をしています。
決戦の地に神旗が込められた花火が打ち上げられました!
(Fujifilm X-T1 & XF100-400mm)
ヒラヒラと神旗が舞い降りてくると、一斉に騎馬が群がります。
(群がる瞬間は撮れませんでした。)
神旗をゲットした騎手さん。
(Fujifilm X-T1 & XF100-400mm)
観覧席でもある丘をジグザグと駆け上がっていきます。
誇らしげにゲットした神旗を観衆に向けて高々と掲げます。
(Fujifilm X-T1 & XF100-400mm)
この人はイイ一年を過ごせることでしょう。
観戦を終えて
想像以上にスゴかった「相馬野馬追」。
だいたい地域に馬に乗れる人があんなにいるなんて考えられない。
仮に馬に乗れる人をほうぼうから集めて同じような祭りをやろうとしても、おそらくできないんじゃないの?と思う。
鎌倉時代から続く伝統の祭りだからこそ、地元の理解を得られているんじゃないのかな~って、しみじみ感じました。
だって交通規制が行われている会場周辺だけでなく、その周りの道路もそこかしこに祭場地へと向かう馬がパッカラパッカラ歩いているんだもん。
この期間は馬は神様なんだろう、当然車は馬が通りすぎるのをやり過ごしてから走ります。
今時そんなのやろうとしたら苦情の嵐だよね。
そこらじゅうバ〇ンだらけだし(笑)。
ずっと下を向いて歩かないとキケンですよ。
今年は久々に騎馬数が400を切り、395だったとか。
脈々と続くこの祭り、近年は震災からの復興を象徴する一面もあるだろう。
この祭り、絶やしたら二度とできまい。
いつまでも続いてほしい、国指定重要無形民俗文化財でした。
しっかしクソ暑いっ!
これだけはなんとかしてほしい。
(自然条件なんで無理ですよ~)