川魚・郷土旬菜 うおとし(板倉)
三県境のあとは、すぐそばの「うおとし」で昼メシ。
デカい建物・広大な駐車場と、シャドウさんなら普通選択しないお店の条件が整っております。
でも今日はココで食うことをあらかじめ決めておりました。
なぜならここに移転する前、板倉(群馬県)の旧市街地のゴチャゴチャした場所で「魚俊」としてこじんまりと経営していた頃に一度行った(20年くらい前でしょうか)ことがあって、自分の中では再訪店リストに入っていたからなのです。
さっそく店内へ。
広いです。
大宴会場みたいな所の一番奥に案内されました。
県をまたぐ移動が解禁になったことで若干浮かれていて頭から飛んでいましたが、この日は父の日だったんですね、ということもあってか超満員です。
天井が高くて広い空間なのでマヒしてますが、結構密度高めです。
店の入り口にはこれでもかと目立つように「本日は混雑しておりますので料理の提供は注文から1時間ほどかかります」という注意書きがありましたが、大袈裟な表現ではなさそうです。
運転は義兄なので、義父と俺は遠慮なくビールをいただきます。
超ウメェ~!
コロナ禍で3か月以上ジョッキでビールを飲んでいなかったから、感動的ですらあります!
ツマミとして
鯉の生刺しを。
鯉の洗いのように冷水で締めていないのがウリみたいですよ。
ジャーン!
では、いただきます。
ウメェ~!
薬味としてショウガとニンニクが添えられていますが、プレーンを味わった後はニンニクで楽しみました。
コリッとしっかりとした食感で、ホントに川魚特有の生臭さがなく絶品です。
シャドウファミリーにも好評でバクバク食われてあっという間に無くなってしまいました。
もう一品は、ウナギのきもわさ。
コレも美味いけど、肝は ”焼き” のほうが独特の苦味や食感が楽しめるのかなって思いましたよ。
食事は
酒を飲まない妻やその姉、義母はこのセットを、俺と義父は天然なまず天重を単品で。義兄はエビ天重、姪は最も高価なうな重をチョイス。
ホントに注文から1時間チョイでやってまいりました。
なまずの天ぷらの向こうにある黒っぽいかたまりは、なまずのたたき揚げと言って、なまずのつみれを揚げたようなものです。
では、いただきます。
ウメェ~!
サクッとした衣の中にフワッとした脂が乗ったナマズの身、そこに秘伝のタレが絡まりグイグイ米を食わせます。
川魚特有の生臭さは0.1ミリくらいしか感じません。
妻のセットについていたナマズの薄造りをつまみ食い。
なるほど、ナマズのナマってこんなカンジなんですね、勝手な想像より柔らかな食感です。
これはこれでアリですが、鯉の生刺しのほうが遥かにウマい。
鯉のたたき揚げはどうでしょうか?
おお、これもウマイ。
妻はナマズの天ぷらよりも好みのようでした。
ということでフィニッシュ。
ごちそうさまでした!
飲食店が改装して大きくなる時って、往々にして味が落ちるのがオチだと思いますが、なかなかどうして「うおとし」さん、美味さは健在でした。
郊外に移転して規模拡大してと、俺が常々感じている「飲食店におけるレベル低下の方程式」を選択したこの店がどうなっているのか注目しつつの再訪でしたが、その心配は杞憂でした。
たださすがにホスピタリティは低下したと言わざるを得ないと思いましたね。でも、今となっては貴重な川魚料理を食せる店として、末長く続いてほしいものです。
しかし栃木・群馬・埼玉の三県境のそばにある店、そしてすぐそこには茨城県古河市がある関東四県が複雑に入り混じる地域のためでしょう、駐車場には栃木県(宇都宮・とちぎ)、群馬県(群馬・高崎)、埼玉県(熊谷・春日部)、茨城県(つくば)、東京都(足立)、千葉県(野田)のナンバーがほぼ均等な台数停まっていたのが新鮮でした。この辺では日常の光景なんでしょうね。
食べられた時間が結局遅かったこともありますが、非常に脂が乗っているナマズの天ぷらがズッシリ胃にきて、この日の夕飯はサッパリとした副菜のみで済んでしまいましたとさ。