女峰山(日光)
10日(金)は、最後の夏季休暇をとって女峰山を目指しました。
スタート地点の霧降高原キスゲ平、6時30分前です。
金曜とは言え平日なので、2時半起床で妻の朝食までしっかり用意をし、後ろめたさを最少限にしてやってまいりました。
(自分もガッツリ朝食を採ってね)
週末の土日が雨予報だったので、急遽前日の木曜日に休暇申請したワケで。
その甲斐あってか朝からドピーカンで、日光連山はこれでもかと言うほどハッキリ姿を現しています。
この日目指した女峰山は、十何年ぶりに山登りを本格的に再開したシャドウさんの、今シーズンの漠然とした目標だったのです。
女峰山は、簡単に言うとホーム赤薙山のずっと先にありまして、スタートはいつものように1445段の階段上りからです。
この先に居る黄色いザックのオバチャン、この後追い抜くことになりますが、メチャクチャ階段を上るスピードが速いです、が、そのスピードも続かずすぐ休憩を繰り返しているうちに、この先の長丁場を見据えて亀のようにゆっくり歩を進めるシャドウさんに追い越されます。
追い越し際に「おはようございます、今日はどちらまで行かれるんですか」と聞いたら、「う~ん、行けるとこまで。」と言っていました。
そこからもゆっくりペースを心がけて、小丸山に到着。
ここまでスタートから32分。予定どおり、もしくは少し早いくらいのタイムです。
このへんまではメチャクチャいい天気で、ふり返ると日光の街がスッカーンと見えていたのですが、赤薙山までは何度も登っているので写真を撮っても仕方ないと思い、黙々と歩を進めたのでした。
スタートから1時間30分ほどで赤薙山に到着。
山頂には先客の70代と思しき元気なオジイジャンがいました。
新しい靴の慣らしに来たということで、ここまでで下山していきました。
ここから女峰山まで3時間くらいと見込んでいたので、一旦休憩&エネルギーチャージです。
今日のおにぎりの具は梅です。
梅だけにウ・・・・・ それ以上はヤメときましょう(笑)。
この先の行程を考えて、食べるのは半分だけにしておきました。
このへんで急にガス(雲)があたりを覆ってきました。
ちょっと想定外です。
燃料補給をして、次なるポイント奥社跡に向かいます。
名前も何もわかりませんが、これが秋の気配といったところなのでしょうか。
赤薙山頂から歩くこと40分弱、奥社跡に到着しました。
ここでは60歳前後と思しき男性コンビがどっかり腰を下ろして休憩&エネルギー補給をしていました。
「ここまでキツかったですよね~」と話しかけられたので、「そうですね、多分斜度とか地形的にはここまでが一番キツいんだと思いますよ。」などなど、しばしお話をさせていただきました。
奥社跡から先はおよそ15年ぶりとなります。
一旦下って、また登り返して、それから先は上り基調の比較的平坦な尾根を進んでいきます。
キノコがバンバン。
ココでしゃがんで撮影したら、立ち上がりがもの凄く辛かったので、キノコ撮影はしばらくやめました。
奥社跡から約40分、一里ケ曽根独標に到着。
決して暗くはないので薄い雲ですが、そのおかげでココでも眺望はありません。
ここが往路女峰山までの約3分の2くらいの行程になりますので、赤薙山頂で食べた残りのおにぎりを頬張っておきました。
具が梅だけに、ウ・・・ やめときましょう。
一里ケ曽根からは尖った岩がゴロゴロする斜面を下ります。
奥社跡からはずっと単調な風景だったので、気持ちも新たな感じになれます。
下りきってから平坦基調に歩を進めると、
水場への分岐に。
この先20m(だったと思う)の表示でしたが、水が不足しているわけではないので見送って先に進みました。
なんか似たような写真ばかりですが。
水場からはいよいよ女峰の頂に向け、少しづつ上りが始まります。
すると奇跡的に?一瞬雲が途切れまして。
目的地の女峰山頂(一番右奥の尖った山)が見えてきました。
久々の眺望なのでテンション上がりまくりで、かなり疲労気味の脚がちょっと軽くなった感じがしました。
が、それも束の間。
やっぱり脚は疲れています。
そしてここから小高い山を2つ越えて、さらにその先が女峰山になります。
標高も2400mを越えてきて、ルートも荒れて切り立った上りや、
細尾根の急勾配の上りを小刻みにジグザグと歩を進め。
これ靴幅一足分くらいしか幅が無いんです。
しかも、手前も奥も崖です。
北側、福島県方面は少し雲も切れて眺めがあります。
立っている場所の先は崖なので、若干足がすくみます。
登っては下って。
細い尾根の昇り降り、山って感じが満載です。
僅かな足場の中、先に進みます。
四つん這いになって登る場面も。
もうひと越え。
で、また下って。
やっと女峰の山頂手前まできました。
山頂にいるお客さんの喋り声が聞こえるくらいの近さです。
ついに、山頂くさくねぇ?
女峰山神社に到着。
「女峰山頂」と記されていますが、よく見る山名板は、この先ひと登りした場所なんですね。
ということで、スタートからおよそ4時間20分でした。
ガスのせいで全くもって眺望なし。
本日の昼メシ。
ごっつ盛りのワンタン醤油ラーメンと、ミカンと梨と。
ごっつ盛りは安いだけあって、全体的にクオリティーが低いですね。
次は多少高くてもスーパーカップにしようと思います。
飯を食ったら今来た道を戻って下山します。
奥社跡でお話した2人組とすれ違った時、聞かれたので「あと5分くらいで山頂ですよ!」とエールを送りました。
往路ではパスした水場に寄ってみました。
冷た~い水、顔を洗ってリフレッシュ。
ここでは、スタート時の階段で追い抜いた黄色いザックのオバチャンが休んでいました。
会釈程度のあいさつをしたけど、果たしてここから先の女峰山まで行くつもりなのだろうか?あの時間にスタートしてこの時間でここに居て、これから女峰山まで行ったら下山は何時になるんだろうか?などなど、心配事が頭を駆け巡りましたが、今日初めて会ったオレが余計なお世話をするのもどうかと思い、その場を立ち去りました。
往路1枚だけで敬遠したキノコ撮影、ゴールが見えてくると、しゃがむのも億劫になりません。
身体が2倍になってファイヤーボールが出せるんだったら食うんだけどなぁ。
見慣れた景色、赤薙山頂まで戻ってきました。
ハイキングの延長でここまで来たと思しきご家族が、美味しそうにカップラーメンを食べていました。
しかも高額カップ麺の「カップヌードル」とは、きっとお金持ちに違いありません。
対抗してシャドウさんはギョニソータイム!
ウメェ~!
長丁場なのでここまで魚肉ソーセージを温存しておきましたが、もう少し早めに食べても良かったかもしれませんね。
赤薙山あたりで膝に腰に疲労がどっと出てきて、そこから先はメチャメチャゆっくり下山しました。
ホントに「おつかれ山!」でした。
時間にして7時間48分、累積標高差が1434m。
期待にはほど遠い残念な眺望でしたが、達成感は期待どおりでした。
今の自分にとっては、時間が5時間、距離は10㎞、累積標高差は1000mくらいの山が、疲れすぎずユル過ぎずの分水嶺のような気がしますが、その分水嶺以上の山行を続けないと、思った以上に体脂肪が減っていかないのかな、と思いました。