皇海山(日光)~史上最大のチャレンジ~
8月20日(土)、いよいよこの日がやってまいりました。
山登りを再開して2シーズン目、今シーズンの目標としていた皇海山(すかいさん)にいよいよチャレンジです。
そう、タイトルにあるように、シャドウさん史上一番ハードな山行になるのは事前に織り込み済みで、皇海山に挑むために、登山復帰から2シーズンかけて準備してきた、と言っても過言ではありません。
(1年強前から復帰した山登り。その時はただただ脂肪燃焼したいだけの思いだけであって、その時の目標が ”皇海山” では全くなかったのですが。)
予想所要時間は12時間前後。シャドウさんの実力からすると、日帰り登山としては相当な距離であること、そして結構な累積標高差というハード行程であることを考慮した結果、道中の淋しさを紛らわす &もしもの時の安全確保ために、旧知の登山家 ”ザーさん” に同行をお願いしたのでした。
ということで、午前4時に銀山平をスタート。
夏とは言え、真っ暗闇の林道をヘッドランプの明かりを手掛かりに進みます。
RICHO GRⅢの設定がテキトーだったので、ブレまくりの写真でした。
そう、ここはまず1時間ほどの林道歩きがあるのです。
最初のピークである庚申山までは、その昔登ったことがあるのでこの林道は経験済みでして、その登山道が始まるまでの林道なら平坦なので、暗くても1時間ほど歩いて5時頃になれば、そこそこ明るくなって庚申山への登山道も登っていけるでしょう、という目論見です。
ということで、予想どおり約1時間で本当の登山道入り口に到着しました。
そして目論見どおり明るくなってきました。
やっぱり山登りは気持ちイイ!
そして前を行く同行者が写真に写り込むと、スケール感がわかりやすくてこれまたイイ!
もう皇海山に向けてウキウキです。
まだスタートして2時間足らず、この後どうなるかは知る由もありません。
スタートから2時間ほどで、庚申山荘に到着。
ま、ここにはお世話にはなりませんけど。
でもね、シャドウさんにしては珍しく、なんかお腹の調子が悪くて、ココに来るまで何とか耐えて登ってきたのでした。
で、この写真の右手側には立派なバイオトイレがあるのですが、そこで思いっきりオシリから吐き出したことで事なきを得たのでした。
ありがとう、庚申山荘!
そして第1のピーク、庚申山に向かいます。
何気に庚申山まではトリッキーなコースです。
庚申山荘から約1時間で庚申山に到着。
特段眺望があるわけでもなく、広くもないピークです。
でもここまでの道中は山に登っている感が満載で楽しかったです。
ここで引き返しても十分山登りを楽しめると思いますよ。
(実際20年くらい前はここで引き返して喜んでいたシャドウさんだったのでした)
少し進むと視界が開けます。
きっとあの尖っている山が、皇海山の手前となる鋸山に違いありません。
庚申山からは鋸山に向け、昇り降りしながら小さなピークを越えていきます。
庚申山から先は初体験、いよいよ奥深い山域に突入していく雰囲気です。
庚申山から先、鋸山に向かうまでは、数々の小さなピークを越えていきます。
そうすると皇海山手前の大きなピーク、鋸山が見えてきます。
この時は鋸山が見えたというより、視界が開けて ”おぉっ!” と思った瞬間でした。
このように狭い急斜面を下って。
見えてくるのは鋸山の荒れた山容。
鋸山に登る前には一旦下らなければなりません。
頑丈な鎖を頼りに下ります。
鋸山と言う名のとおり、細い尾根を乗り越えていくのですな。
こういった足場が狭い所もあり~の、
すると最終目標の皇海山が見えてきましたよ。
動かざること山の如しといった山容(如しというか山そのものですが)。
その先もこんなトコロや
こんなトコロも越えて、
鋸山にとうちゃこ。
老夫婦と思われる男女2人組が山頂にいまして、すこしだけお話しましたが、この2人は前日庚申山荘に泊まって、今日はここまでで下山するそう。
では皇海山を目指してまいろう。
一旦急斜面を下ります。
結構な急斜面で、ズルズル滑りながら下りました。
でも上りの急斜面が大好きなシャドウさんは、帰りにココを登るのかと思うと楽しみでなりません。
鋸山と皇海山の鞍部。
ふり返っての鋸山、ギザギザしていてカッコイイですね。
あのギザギザの部分が楽しかったです。
群馬県側から登ってくるとココまでアッサリ来られるのですが、今や廃道と化しているので無理ゲーです。
では皇海山に向け最後の上りを。
こんな山奥深いのに、この部分を切り取ったら全く面白味のない登山道でしたね。
程なくして山頂に到着!
一応日本百名山なんだけど、誰一人居ませんでしたよ。
ザーさんに撮ってもらいました。
皇海山の山名板の位置はたまたまでして、突き出た下っ腹を隠したワケではありません。
一応、今シーズンの目標を達成しました!
(登山は下りるまでが登山ですけどね。・・・いや、家に帰るまでが登山です!)
では昼メシとしますかね、この日は奮発してカップヌードル、しかもBIGですよ!
ウメェ~!
しかし山頂は相変わらずザーさんとシャドウさんの2人のみ。
登山シーズン真っ只中の土曜日、これだけ人の気配がない日本百名山って珍しいのではないでしょうか。
しかも木々が邪魔して眺望もほぼゼロ。
「日本一地味な日本百名山」に認定したいくらいです。
メシを食ったらすぐ下山。
鞍部から鋸山への登り返し、やはり想像通りテンション爆上がりでした。
鋸山から先は、往路とは別のルートで。
六林班峠から、山の等高線に沿って平行移動して庚申山荘に向かいます。
と、ここから予想外だった雨が降ってきました。
不本意ながらカッパを着て、防水ではないGRⅢをしまっての下山だったので、ここからの写真はナシ。
ところがここから先が辛いのなんのっていう行程でして、延々と山の斜面をトラバースしていくワケですが、背丈ほどの笹薮があり~の、一向に変わらない景色がループしたり~ので、降雨も相まって修業のような道中です。
六林班峠から格闘することおよそ3時間半、ついに庚申山荘に到着し、そこから車を停めた銀山平まで満身創痍で戻ること2時間。
総行程距離25.2㎞、累積標高差2247m、時間にして13時間41分の ”チャレンジ” が終了しました。
銀山平の駐車場に着いたのは午後5時50分。
もう身も心もボロボロで、「こんな山2度と登るかっ!」と思いましたが、鋸山前後の急斜面を味わいに、もう一度鋸山までは行ってもいいかな、と思いました。
(って、どんだけマゾなんだよと思いますが)
でも皇海山はもうイイです。